はじめに
新NISA制度のスタートとともに、個人投資家にとって税制面のメリットが再び注目されています。この記事では、新NISA口座で特に注目すべきオールカントリー型投資信託の魅力について解説します。
新NISAの超簡易解説
ふつーの口座(=特定口座):儲かると20%課税
新NISA口座:税金かからない
新NISA3つの要点
①国が認めた商品しか買えない
国がぼったくり投資信託をあらかじめ省いてくれています。先日天国に旅立たれた山崎元先生の言葉を借りれば「投資信託全体の99%は検討に値しないクズ」。
②年間360万円が購入上限
月に10万円積立投資すれば年間120万円。ほとんどの方は年間上限を気にする必要はありません。富豪の方は360万円まで投資しましょう。
③1人合計1800万円が上限枠
こちらも②と同じく、ほとんどの方は上限を気にする必要はありません。富豪の方は360万円×5年で1800万円上限まで埋めましょう。
1800万円の枠は、1200万円の成長投資枠と600万円の積立投資枠で構成されます。積立投資枠の方が国の審査が厳しめです。積立投資枠で認められた金融商品は成長投資枠でも買えます。逆は買えない商品が多くあります。踏み込んだ話は次項以降で書きますので、ここまでの内容では
ということを抑えていただければ幸いです。
オールカントリー型投資信託のススメ
次に何を買うか?ですが、結論「オールカントリー型投資信託」になります。
メリットは2つ
①管理が楽
個別株で分散させようとするといくつもの銘柄を選ばなければならず、勉強や管理が大変ですが、オルカン型投資信託は1銘柄か2銘柄だけ持っていれば大丈夫です。なぜ大丈夫かは②。
②世界中への分散投資が効いている
世界各国の株式市場に分散投資することで得られるリスク分散が最大のメリットです。
世界で売買されている株には途方もないほど多くの種類がありますが、そのすべてを1円ずつ買って一纏めにしたものをイメージしてください。それがオルカン型投資信託です。”世界経済が今後も緩やかに成長する”という普通の話に賛同できる方にはとてもオススメです。
新NISA口座の開き方&オールカントリー型投資信託の買い方
①証券会社の口座を開設
特にこだわりが無ければSBI証券もしくは楽天証券がオススメです。
それぞれ住信SBI銀行・楽天銀行とのシナジーが大きいため、好きなセットを使いましょう。
証券会社を申し込む際、新NISA口座も一緒に申し込むとスムーズです。当ブログでいつもオススメしていますが、ハピタスというポイントサイトでポイント案件を通過して開設することで数千円(※)もらえます。案件によってはノーリスクなので使うのがマストです。
※ハピタスポイントは現金に交換可能
ハピタスへの登録はこちら(被紹介者と紹介者にポイントが入るリンクです)
2月28日現在
SBI証券開設で6000円分
楽天証券開設で5000円分
ポイントがもらえます。もらえる条件確認しましたが、5万円用意して入金するだけでした。取引不要です。入金も出金も方法を選べば無料で行えます。初めて証券会社の口座を開設する方はハピタスのポイント対象条件をしっかり読んで、ゆっくり確認しながら条件達成されることをオススメします。
②オールカントリー型投資信託の積立購入を設定
月々最低100円から購入できます。たとえ月100円であっても、金融投資を経験したことの無い方にとっては色々と知識が身につくきっかけになりますので、100円から始めてみるのも良いと思います。
ちなみに各証券会社と関係性が深いクレジットカードを使って積立を組むことも出来ますので、気になった方は調べてみるのも良いでしょう。これを使えば毎月1%前後のポイントがもらえ、このポイントはそのまま投資に回したり街で買い物に使ったりできますので現金もらっているのと同義です。
ハピタスには”カード発行で数千円”というような案件がたくさんあります。
筆者はハピタスから累計10万円以上いただいております。当記事とは少しずれますが、楽天市場で買い物する時も、ハピタス→楽天市場と移動することで1%ポイントもらえますから、毎回必ずハピタスを通ってから楽天市場で買い物することでノーリスクにて金が増えます。
③銘柄と基本プレイング
銘柄を3つ挙げます。
日本で最も売れているオールカントリー型投資信託が
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
SBI証券が推しているオールカントリー型投資信託が
SBI・V・全世界株式
楽天証券が推しているオールカントリー型投資信託が
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
中身はほとんど同じです。好きなの選びましょう。筆者はSBI証券の口座ではSBI・Vシリーズを買い、楽天証券の口座では楽天オルカンを買い、マネックス証券やau株コム証券の口座ではeMAXIS Slimシリーズを定期購入しています。どれを買っても大差は無いです。
基本プレイングについては次項で詳しく書きましょう。
オルカン型投資信託の注意点とリスク
基本プレイングは”積立設定してあとは現金が必要になるその瞬間まで触らない”
オールカントリー型投資信託の必勝法ならぬ必敗法は”頻繁に売り買いをすること”と言われています。
”世界経済が今後も緩やかに成長する”という考え方がオルカン型投信を使った投資の根幹にありますから、急いでも何も良いことはありません。積立設定したら、現金が必要になるその時まで一端気絶しましょう。
日本円が弱くなる為替リスク、戦争が起こる地政学リスク、パンデミックのような予期せぬリスクによって、あなたが持っているオルカン型投資信託はしばしば暴落します。
しかしながら”世界経済が今後も緩やかに成長する”という原則を信じ、暴落時も暴騰時も淡々と積立投資を繰り返し、売らずに握り続けることが重要です。
そうすれば、あなたの金融資産は10年後20年後きっと素晴らしい成長を遂げていることでしょう。
まとめ
今回は新NISA制度を活用し、オールカントリー型投資信託による分散投資をすることで、リスク管理しながら世界経済の成長に参加する方法を紹介しました。
皆さんも是非、新NISAを使って長期的な視点で、着実な資産形成を目指しましょう。
お読みいただきありがとうございました!
追記
長期積立投資に適しているものとして本記事でオススメした”オルカン型投資信託”以外に”S&P500型投資信託”がしばしば挙げられます。
違いを簡単に述べますとオルカン型はアメリカ65%程度その他の国35%で、約3000社に分散投資します。これに対してS&P500型はアメリカ100%です。その名の通りアメリカの500社に分散投資します。
結局のところ現時点ではアメリカが最強なので、アメリカの株が下がる時は、オルカン・S&P500ともに下がります。
どっちがええねん!?というのは良く話題にされますが、特に答えは無いため、どちらか決められない人はオルカンとS&P500を半分ずつ積み立てれば良いと思います。
例えば月に1万円の積立を組む時、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に5000円、eMAXIS Slim S&P500に5000円と設定すれば良いですね。ちなみに筆者も両方持っています。
お金については以下の記事もオススメです
https://dokusin-dansei.com/r6-1-24/
↓は、故・山崎元先生が書かれた記事です。書かれてから長い時間が経った記事かつ長文記事ですが、とても参考になります。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/23176?page=1
文中に出てきたハピタスの公式サイトはこちら
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